BE PLANNINGの記事

【今さら聞けない基礎知識】SNS広告とは?メリットや各SNSの特徴、成功の秘訣を解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用者は年々増加しており、SNSからの情報収集は生活に欠かせないものになっています。

SNSを使って自社商品やサービスをプロモーションする、所謂「SNS広告」は他のWEB広告ではリーチしにくいユーザーにも、効果的にアプローチできることが魅力です。

本記事では、SNS広告の特徴、各SNSプラットフォームの違いから、成功のポイントまでご紹介します。SNSを使った集客を考えている方は、ぜひご活用ください。

SNS広告とは

SNS広告とは、SNSのプラットフォーム(例:Facebook・Twitter・Instagram・LINEなど)に配信する広告のことです。
タイムラインやストーリーズなどに表示される広告で、最近はテキストとバナーだけではなく、動画を活用する例も増加しています。

画面表示回数やクリック数などに応じて費用が発生する「運用型広告」の一種であり、予算やターゲット、クリエイティブなどの改善を素早く行えるため、より高い広告効果が期待できます。

SNS広告で集客する仕組みは、端的にいえば「ターゲティングしたユーザーに広告を表示し、ユーザーにアクションしてもらうことによって成果につなげる」仕組みです。
自社商品やサービスにマッチした細かなターゲティングが重要なカギとなりますが、後述の特徴とメリットにて詳しく解説します。

SNS広告の特徴とメリット

精度の高いターゲティングが可能

SNS広告を他の広告と比べたときの最大の特徴は、精度の高いターゲティングができることです。
SNSプラットフォームには、ユーザーが登録の際に入力した、年齢、性別、住んでいる場所などの個人データが蓄積されています。
そのため、「都内に住む」「25~34歳」「女性」に絞って広告を表示させたい、などということが可能になるのです。
自社商品やサービスに合わせたターゲティングが行えるので、狙った層にリーチしやすい広告であるといえるでしょう。

潜在層へリーチできる

WEB広告の中でも、リスティング広告やリターゲティング広告は、「サイト訪問」や「検索エンジンで検索」したユーザーに発信する「プル型」の広告です。
「商品に興味がある」、もしくは「特定の悩みや問題を自覚している」ユーザー(=顕在層)へアプローチすることはできますが、商品を知らなかったり、悩みや問題を自覚していないユーザー(=潜在層)に届けることはできません。

一方SNS広告は、「まだ商品を知らない」「悩みを自覚していない」潜在層へ認知を広げられることが強みです。
SNSユーザーの多くは、毎日受動的にタイムラインを眺めています。悩みや問題を抱えていても、自覚が薄いため、自ら情報を取りに行く状態には至っていません。
そのような受動的な潜在層のユーザーに対して「プッシュ型」で広告を配信できるのがSNS広告です。

また、SNS広告では、ユーザーに「いいね」や「シェア」、「RT」してもらうことで、他のユーザーにも広告をみてもらうことができます。さらに、フォローしているユーザーが評価した情報には、興味・信頼を抱きやすいため、潜在層が商品に対する認知を深めるきっかけになり得ます。
例えばTwitterのように拡散力が高いSNSでは、フォロワー同士で気軽に「いいね」や「RT」をしていくので、ユーザーの心に響く広告を作ることができれば、「他の人とも共有したい」と拡散されて、より多くのユーザーの目にとまる可能性があります。

他広告より読んでもらいやすい

SNS広告で主流である「インフィード広告」は、タイムライン上に表示される広告のことです。いわゆる「プッシュ型」の広告であるにもかかわらず、タイムラインに自然な形で溶け込むので、ユーザーに受け入れられやすい傾向があります。

少額から出稿できる

FacebookやInstagram広告では最低出稿金額が1日1ドル(およそ100円)、Twitter広告にいたっては最低出稿金額が定められていないため、1円でも出稿可能です。さすがにこれらの出稿金額で成果を出すことは難しいですが、金額のハードルが低いので、取り組みやすいのもメリットのひとつです。

コストパフォーマンスが良い

SNS広告はきちんと運用すれば、費用を低く抑えながら高い効果が期待できる広告です。
ほとんどのSNS広告で費用が発生するのは、ユーザーがクリックした時、インプレッションが一定数に達した時などの、ユーザーが反応したタイミングです。
広告がユーザーに反応されなければ、余計な費用がかかることがありません。

そもそもクリック単価自体が他のWEB広告と比べて低いので、費用を抑えながら多くの人にリーチできるといえます。

どのSNSに出稿すべき?主なSNS5選

Facebook広告

■ユーザー数

2,600万人(2019年7月時点)

■年齢層

30代~40代が多い 他のSNSに比べ60代も多い

■特徴

30代~40代が多い 他のSNSに比べ60代も多い

Facebookは実名登録が基本のため、氏名や年齢だけではなく、アカウントによっては「趣味・関心」「学歴」「勤務先」など個人情報が詳細に登録されています。そのため、精度の高いターゲティングを行うことができます。

配信先が多いのも特徴で、FacebookのニュースフィードだけでなくInstagram、Facebookと提携しているアプリへ出稿することができます。
画像広告、動画広告、ストーリーズ広告に加えて、カルーセル広告、スライドショー広告など豊富なフォーマットが用意されているので、目的に合わせて活用することができます。

ビジネス利用のユーザーが多いので、BtoB商材やビジネスパーソン向けの商品・サービスが向いています。

Facebook広告についてはこちら

Instagram広告

■ユーザー数

4,800万人(2021年7月時点)

■年齢層

10代~30代が多い

■特徴

女性ユーザーが多い、ビジュアル重視

Instagram広告は、写真や動画など、ビジュアルによる訴求がメインになるので、世界中のユーザーへ広告を届けやすいのが特徴です。特にストーリーズでは、全画面表示ができるため、ユーザーにインパクトを与えつつ、クリックされやすいと言われています。
あまり広告っぽさを感じさせずにPRできることもメリットです。

女性向けのアパレルやコスメなど、ビジュアルの良い商品と相性が良いです。

LINE広告

■ユーザー数

8,900万人(2021年6月時点)

■年齢層

幅広い年齢

■特徴

他プラットフォームではリーチできない層へもアプローチ可能

SNSの中で最もユーザー数が多く、年代や男女に偏りがないのが特徴です。
友人や家族との連絡手段だけではなく、LINEウォレットやLINEショッピング、LINE NEWSなど生活に密着したサービスが充実しており、非常に高いアクティブ率を誇っています。

そのため、幅広い商品・サービスの広告を他のSNSではリーチできないような多くの人に届けることができます。
飲食店や美容院など地域密着型のサービスのPRにも向いています。

Twitter広告

■ユーザー数

4,500万人(2018年10月時点)

■年齢層

10代~40代が多い

■特徴

ターゲット設定が豊富、拡散力が強い

Twitter広告の最大の特徴は、ユーザーの興味関心を軸としたターゲティングを得意としていることです。Twitterのユーザーは自分の興味関心のある情報を求めて訪れており、趣味や趣向が似ているアカウントをフォローしていく性質があります。

そのため、ターゲットのペルソナが明確な商品・サービスに向いています。ペルソナが明確というのは、年齢や性別といった大まかな属性だけではなく、趣味趣向やライフスタイルなど、よりリアルな人物像が描けているかどうかです。

▶ペルソナ設定についてはこちら

また、ユーザーがタイムラインに表示される広告ツイートに対して「いいね」「RT」することによって、二次拡散が見込めるという特徴があります。拡散後のツイートからのアクションには課金が発生しないため、かけた広告費以上の効果を見込める可能性も。

TikTok広告

■ユーザー数

950万人(2018年12月時点)

■年齢層

10代~20代前半

■特徴

若年層に対する訴求力が高い

動画クリエイティブなのでユーザーの記憶に残りやすく、テキストに比べて何倍もの情報量を瞬時に伝えることができます。
アプリ起動時、全ユーザーに全画面に表示できる「起動画面広告」はインパクトが大きく、訴求力の強い広告を打つことができます。
その他にも、企業が投稿のテーマ(#ハッシュタグ)を提示して投稿を呼びかけ、コンテンツを発信してもらう「チャレンジ広告」のような、ユーザーを巻き込んだ広告メニューがあります。

若年層を中心に拡大しているSNSなので、10代~20代前半、いわゆるZ世代に向けた商品・サービスにおすすめです。

SNS広告を成功させるポイント

ターゲットの明確化

SNS広告は、「精度の高いターゲティング」ができることが強みです。ユーザーのプロフィール情報のみならず、「特定のアカウントをフォローしている人」「投稿にいいねをしている人」「特定のアカウントと友達の人」といったターゲティングも可能です。

だからこそ、誰に広告を届けるべきなのか、ターゲットを明確にする必要があります。

ユーザーにしてほしいアクションは何かを考える

ブランドの認知度を向上させたい、商品を購入してほしい、お問い合わせを増やしたいなど、目指すゴールによって、広告の見せ方も効果計測方法も変わってきます。

例えば、認知度を向上させたいのであれば広告のインプレッション数が指標となりますが、商品を購入してほしいなら広告のクリック数やクリック率、そこからのCV数が重要になります。

目的=ゴールがどこにあるのかきちんと定め、達成するためのKPI設計を考えていきましょう。

クリエイティブのPDCAを回し、勝ちパターンを見つける

SNSでは、ユーザーが毎日複数回タイムラインを訪れるので、目新しさがとても重要です。クリエイティブは早いサイクルで変えていかなければユーザーに疎まれ、成果につながりにくくなってしまいます。

そのため、複数パターンのクリエイティブを用意し、効果検証をきちんと行いながら勝ちパターンを模索していきましょう。

SNS広告の注意点

炎上リスクに気を受ける

特にTwitterのような拡散力の高いSNSは不特定多数のユーザーが見ており、誰しも炎上のリスクがあることを頭に置いておきましょう。

コンプライアンスを守ることはもちろん、特定の誰かを傷つけたり不快にさせるような投稿になっていないか今一度確認することが大切です。

目的≠拡散

リーチ数やインプレッション数を追うあまり、「いいね」や「RT」など拡散してもらうことが目的となってしまっているケースがあります。拡散が目的になってしまうと、本来ユーザーに伝えたいことが伝わらず、期待していた効果とかけ離れてしまうことがあるので気をつけましょう。

まとめ

今回は、SNS広告の特徴やメリットを解説しました。
SNSを利用した集客は費用対効果が見込める魅力的な施策のひとつです。ただし、各SNSのユーザーの特徴を把握し相性の良いプラットフォームを見極めて広告出稿を行う必要があります。
まずは自社商品やサービスのターゲット層を明確にして、ペルソナを正しく設定することが成功への近道です。

ソーウェルバーではペルソナ設定をロジカルに行うためのユーザー分析ツールをご用意しております。まずは現状の施策が正しいのか「デジタルマーケティング施策診断サービス」をご利用ください。診断結果から最適なマーケティングプランをご提案いたします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る