目を見張る速さでアップデートされ続ける購入機会の多様化や消費者動向の変動。
マーケティング活動も、従来のやり方では結果が伴わず、日々苦労しているご担当者様も多いのではないでしょうか。
そんな複雑化したマーケティング活動を自動化し、営業活動を支援してくれるMAツール。今や効果的で的確なマーケティング施策を行うために無くてはならないツールの一つです。
聞いたことある方、導入を検討している方も、導入しているけどうまく活用出来ていない方もいらっしゃると思います。
今回は、そんなMAツールの力を最大限に活かすための基本的な知識と、数多くあるMAツールの中から、代表的なものを９つご紹介します。
マーケティングオートメーション（MA）ツールとは
MAツールは見込み顧客獲得から顧客の育成（＝ナーチャリング）、さらにその分類（＝スコアリング）を行い、顧客の興味関心に合わせた「One to Oneマーケティング」の実施をサポートするツールです。
例えば「名刺交換した顧客」「セミナーに参加した顧客」「一度来店してくれた顧客」などの見込み顧客のリストを管理し、メルマガやセミナー、SNSなどで定期的に接触することで関係構築を行い顧客育成・顧客の「顕在化」を図ります。
一連の流れをMAツールで行うため、どのような経緯を経て見込み顧客が顕在化したのかが解り、その顧客に沿った施策立案、その顧客が魅力的に感じる提案が出来るようになります。
見込み顧客を創出できない、顧客一人ひとりのニーズが見えない、WEB上での営業の仕方がわからない、そんな悩みを解決してくれるのがMAツールの魅力です。
MAツールの機能
顧客管理（リード管理）
様々なシーンで得られたリードに関する情報を一元管理する機能。
獲得経路は名刺交換、セミナー参加、サイト上のフォーム登録など、多岐にわたります。
シナリオマネジメント
「どのリードに、どのタイミングで、どんな施策を行うのか」のシナリオ設計をサポートする機能。
作成したシナリオを最適なタイミングで自動的に実施します。
スコアリング機能
リードの行動に対し、見込み具合に応じて点数付けを行う機能。
リードの中でもスコアの高いホットリードを選別したり、高いスコアが付いたリードの動きを分析して、新たな施策を実施する材料にします。
メール配信（コンテンツ配信）
プラン（シナリオ）に沿って適切なタイミングでリードにメールを配信する機能。
ABテスト配信やリスト分けされた顧客への送付等も可能です。
WEBページ作成
WEB広告からの流入に対して、ランディングページやお問い合わせフォーム、セミナー申し込みなどのページを作成出来る機能。
アクセス解析・レポーティング・分析機能
自社サイトに来訪したリードのアクセス解析、WEB上での行動履歴を解析する機能
ページごとの直帰率や流入経路などのユーザー行動を分析する為に必要不可欠です。
SNS等の広告連携機能
SNSマーケティングでの広告運用やその管理を支援する機能。
どの広告がどれくらいクリックされたか、どのような人がクリックしたかを可視化します。
システム（SFA・CRM）連携機能
営業支援・顧客管理ツールのSFAやCRMとのデータ連動機能。
マーケティング部門でナーチャリングした顧客を営業部門へ受け渡したり、営業部門からフィードバックされた情報でリード情報の更新を行ったりする事が可能です。
MAツールは機能の幅が広く、何が出来るのかをしっかり理解出来ていないと使いこなすことも難しいです。
どのMAツールを選ぶべきかは「目的」「課題」「活用中のツール」等によって細かく変わりますが、まず自社のサービスが「B to B」「B to C」なのかで絞っていくと選びやすくなります。
一元管理できるリードの数や、オフラインでのリード獲得機能が備わっているかなどに違いが出てくるので、各々の特徴も踏まえて、MAツールをご紹介していきます。
（※2021年10月時点の情報です。）
BtoB向けMAツール
List Finder
- 上場企業での導入率No.1の国産MA
- 活用コンサルが無料。初めてでも安心
- 月額3.98 万円～の始めやすい価格設定
大手の企業も数多く導入しているMAツール。
国内産である為、導入初期に担当コンサルタントも付くなどサポート体制が充実。
比較的安価でスタートできるので初めての導入で不慣れな初心者も安心のサービス。
参考・引用：List Finder（https://promote.list-finder.jp/）
SHANON MARKETING PLATFORM
- セミナーやイベントの開催などオフラインマーケティング施策に強み
- WEBサイトの行動記録のほか、展示会・イベント来場などのオフライン行動記録もスコア可
- 国内における導入実績数900以上、キャンペーン実績数220,000以上
煩雑なセミナー運営の作業を自動化し間接コストを削減、展示会やイベントでの準備～来場者のフォロー対応やサポートなど、オフラインでのマーケティング施策支援に強みがあるツール。
セミナーや展示会の成果に課題を感じる企業の頼りになるサービス。
参考・引用： SHANON MARKETING PLATFORM（https://www.shanon.co.jp/）
Salesforce Pardot
- CRMにおいて世界トップシェアのSalesforceのMAツール
- クラウド型でアプリのインストール等は不要
- マーケティングだけでなく営業活動の効率化も可能
SFA、CRMにおいて世界トップシェアを誇る「Salesforce」同社のBtoB向けMAツール。
「Sales Cloud」とシームレスに連携することで、リードの創出から育成、営業活動までをスムーズに実行可能にし、商談型ビジネスでその強みを発揮します。
参考・引用： Salesforce Pardot （https://www.salesforce.com/jp/products/pardot/overview/）
BtoB／BtoC向けMAツール
SATORI
- データベースの設計・導入作業をする必要が無く使いやすい
- 匿名リードのデータも管理・蓄積し、実名リード獲得の実現が可能
- 国産ならではの充実したサポート体制
CMによって認知も高く、使いやすさ視認性の高さに特徴のある国産ツール。
匿名リードに対してもコンテンツの配信などのアプローチを可能にし、匿名から実名リードへ獲得強化できる事が大きな特徴です。
参考・引用：SATORI（https://satori.marketing/）
Kairos3
- マーケティング営業活動を支援するSFAツール兼MAツール
- ZOOM連携でウェビナーの運営業務を効率化
- 直感的でわかりやすい画面設計
MAツールの基本機能を持ちつつ、有料のSFAツールをオプションで追加することで営業とマーケティングに必要な機能を発揮することが可能な一体型のSFAツール兼MAツール。
ZOOMをノンプログラミングで連携でき、ウェビナーの運営業務を効率化するため、自社ウェビナーを開催している企業の頼りになるサービス です 。
参考・引用： Kairos3（https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation）
Marketo Engage
- 全世界で5,000社以上の導入実績のあるAdobeのMAツール
- 24時間365日対応のカスタマー窓口や運用開始後の活用支援
- 700社以上のパートナーと連携し、定期的に情報交換が可能
クリエイティブ関連のソフトウェアでの多くのシェアを誇るAdobeのMAツール。
海外産でありながら充実したサポート体制やユーザー分科会等を開催しており、はじめてでも安心して導入できるMAツールです。
顧客のエンゲージメント向上の強みを発揮し、長期的な関係構築が可能になっています。
参考・引用：Marketo Engage（https://jp.marketo.com/）
BtoC向けMAツール
b→dash
- 業界シェアNo.1
- グッドデザイン賞を獲得した見やすい、扱いやすい操作性が特徴のツール
- SMS配信やpush通知の送付も可能
プログラミング知識が無くても自由にデータを扱える、WEBマーケ初心者にも優しいツール。
非常に多くの機能を搭載しているだけでなく、自社に必要な機能だけを導入することも可能。
参考・引用： b→dash（https://bdash-marketing.com/）
MOTENASU
- 自社サイトのどこにでも設置可能な高性能フォーム
- オンオフ融合マーケティングが可能
- LINE、SNS、郵送DMなどの多彩なチャネルの使い分けが可能
オンライン、オフライン、どちらの施策も可能にしたオンオフ融合マーケティングで、DM等の紙面でもアプローチすることが出来るのが最大の特徴です。
顧客一人ひとりに合わせたDMが自動で発注・印刷が可能。
参考・引用：MOTENASU（https://motenasu.info/）
Salesforce Marketing Cloud
- 同社のCRMと連携を行うことで顧客データを一元化管理・把握
- パーソナライズされたカスタマージャーニーを実現
- SMSやpush通知を通じて、最適なタイミングで配信可能
上記にて同社の「Salesforce Pardot」を紹介しましたが、Marketing Cloudは「集客型ビジネス」に強みがあります。
顧客とのタッチポイントを管理し、タイムリーな提案が可能で、カスタマージャーニーに積極的に関与していくことが可能。
参考・引用： Salesforce Marketing Cloud（https://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/overview/）
まとめ
今回はビジネス形態ごとに９つのMAツールをご紹介しました。
リーチ数の違いやチャネル数の違い、コストの差など調べれば調べるほど強みや特徴は本当に様々ですが、何より大事なのは「課題解決が果たせるか」「そのためにしっかり活用できるか」という、目的を明確化して選ぶことです。
もちろん、初めて導入する企業は、「コスト」や「自分たちが使いこなせるか」を確認することも重要です。
ソーウェルバーでは「顧客分析ツールの特徴」を紹介したセミナーを行っており、そちらのセミナーレポートもMAツール選びの参考にしてみてください。
▶記事はこちら
『【セミナーレポート】どのツールを使うべき？今さら聞けない顧客分析ツールの特徴とは』
自社に最適なツールを導入し、顧客のニーズにあった質の良いマーケティング活動を実現しましょう。
ソーウェルバーでは、人工知能を活用することで、一般的なMAツールでは解析出来ない、自社サイトの「外」の潜在層データを分析可能にしたツールをご用意しております。まずは現状の施策が正しいのか「デジタルマーケティング施策診断サービス」をご利用ください。診断結果から適切なペルソナ設定をご提案いたします。
