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【ゼロクリック検索】は本当に悪い事なの?その影響と対策について

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何だっけ?と思って検索してみれば、検索結果のページに飛ばなくてもスグに検索結果一覧で答えが見つかる、最近の検索機能はとても便利ですよね。ただユーザーの立場では便利に感じる反面、マーケター目線では頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?
マーケティングにおいて”詳細を閲覧してもらえない”というのは致命的な問題点です。今回は、マーケター泣かせの「ゼロクリック検索」とはどんなものか、それがもたらす影響とどのように対処していくべきかをご紹介していきます。

ゼロクリック検索とは?

ゼロクリック検索とはユーザーが検索エンジンで検索を行った時に、検索結果一覧をみて満足してしまい、表示されているコンテンツのURLをクリックせずに離脱してしまうことを言います。

例えばGoogleの検索エンジンで「マーケ」と検索すると、その検索結果でマーケティングの略称である事やその概要までが一瞬で表示されます。この情報だけで「なるほど」と感じてしまえば、わざわざその下に表示されているコンテンツまで遷移せずに、この検索結果を閉じてしまうでしょう。

欲しい情報を「スグに・簡潔に」提供することによってユーザーの期待に応えるUXを考慮しGoogleが検索機能を向上させた結果、発生した現象なのです。

ゼロクリック検索がもたらす影響

ユーザーとして検索を行う際にはとても便利な機能ですが、メディアやサービスサイトなどの運営を行っている側にとっては困った現象です。そして、それはウェブサイト上で広告を行っているマーケターにとっても悩みの種になるのです。
なぜなら

  • 検索結果しか見ない
  • コンテンツをクリックしない(ウェブ運営)
  • ページを見てもらえない(コンテンツ制作)
  • ページ内広告をみてもらえない(コンテンツ内広告)

つまり、流入、閲覧、接触、認知、獲得、全てにおいて少なからずポジティブではない影響を与えている事になるからです。

しかし、一概にゼロクリック検索が悪いとも言えません。
自分がもし何かを検索した結果、欲しい情報との乖離を感じたら、違うワードで検索し直したりしますよね。
ゼロクリック検索を行っていくうちにユーザーの情報取得の精度も向上、そしてより良い情報への期待感が高まっている場合があります。その状態でコンテンツに流入してもらえると、それは質の高いリードになる可能性もあるのです。
逆を言えば、ゼロクリック検索で満足し離脱するユーザーがそのままコンテンツに流入しても、結局すぐに離脱してしまう可能性も高いので、その点では精査されていると捉えても良いかもしれません。

ゼロクリック検索への対策

一概に悪手と捉えてはいけないゼロクリック検索。
ただ、SEO対策のようにゼロクリック検索を考慮した対応をしなければ、流入は一向に増えないままになってしまいます。そこでどんな対策を講じるべきかを紹介していきます。
どんなサイト・コンテンツを運営、作成する上でも役立つと思うので、参考にしてくださいね。

「強調スニペット」に選ばれるように意識する

「強調スニペット」とは検索ワードに対し”一致度の高い回答”を”信頼性の高いWEBページ”
から生成し検索結果よりも上位に表示させるシステムです。
これはテキストだけではなく、画像・表・リストを引用することもあります。

SEO対策と同じように検索キーワードに適したコンテンツの精度の高さを意識して制作すること、そしてGoogleのプログラムが理解しやすい形式でHTML等を意識したページを作ることも大切です。

「ナレッジパネル」を表示させる

「ナレッジパネル」とは特定の場所や人物、モノに対して詳細をまとめて表示する機能です。ユーザーが知りたい情報が一目で把握できる仕様で、ユーザーに役立つ情報を発信出来るシステムです。
そもそも知名度がある対象の場合、収集された情報を元に表示されていますが、似たシステムでGoogleビジネスプロフィールというGoogleマイビジネスを利用し企業情報を表示・編集出来るシステムもあります。

このシステムはイベント情報やSNS情報を発信出来るので、掲載内容に若干の相違がありますが、そもそも表示されていない場合はGoogleマイビジネスの利用を検討してみてください。

サイト内外でコンテンツを最適化する

想定した検索キーワードに適した精度の高いコンテンツ内容にする事も重要ですが、タイトルをみたユーザに「見てみたい」「もっと知りたい」と感じてもらうことも大切です。これはゼロクリック検索をタイトルの惹きで止める手段です。

しかし、タイトルを見てもらうには検索上位に自社コンテンツが表示されている必要があります。
コンテンツ内容を検索エンジンに理解してもらう為に、コンテンツ内のデータを構造化し、検索エンジンのルールに従ったタグを記述(マークアップ)する意識をしましょう。
検索エンジンにキーワードに対する回答がコンテンツの中にあると認識してもらえれば、適切な検索キーワードで上位表示されるでしょう。

参考:developers.google「構造化データのマークアップの仕組みについて」
https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/intro-structured-data?hl=ja

ゼロクリック検索でユーザーが精査されていると捉えて

今回はマーケターを悩ませるゼロクリック検索についてご紹介しました。
前述したように、見方を変えればゼロクリック検索で離脱してしまうことが悪いとは言い切れません。
サイトやコンテンツを作る上で「ユーザーに良いものを」というGoogleの機能性向上に追随するように、自社のコンテンツの精度を上げていくと、そこには質の高いリードが流入してくることになるでしょう。その結果、獲得(コンバージョン率)も向上することが見込めます

まとめ

まずは自社のサイト、コンテンツ内のキーワードやユーザーに求められている情報は何か見極めて整理することから始めてみてください。
イマイチ把握出来ていない、想像しているのと違うかも、と疑問点が出てきた場合は、データに基づいた顧客のインサイトを把握し新たな顧客象・関連キーワードを探してみてはいかがでしょうか?

ソーウェルバーでは、人工知能を活用して自社サイトの「外」の潜在層データを分析可能にしたツールをご用意しております。
施策の見直しや、新たな施策の手法にお悩みがある方は、ぜひご利用ください。

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