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【物語で共感させる!】ストーリーマーケティングとは一体?成功させるポイントと共にご紹介

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SNSなどを活用して商品やサービスに対する共感を集め、ファンをつくっていくマーケティングは、多くの企業で取り入れ始められています。
その中でも物語を用いて宣伝広告を行うストーリーマーケティングは、顧客との信頼を築きファン化も望めるとても有効な手法です。
昨今「ストーリーを語れ」とよく耳にするマーケターも多いのではないでしょうか?
そんなストーリーマーケティングについて、事例と成功ポイントを踏まえご紹介していきます。
ぜひ、この記事を読んでストーリーを用いたマーケティング施策を実践してみてください!

ストーリーマーケティングとは?

ストーリーテリングを用いて宣伝やプロモーション活動を行う、マーケティング手法の事を差します。
ストーリーテリングとは、伝えたいことを補強する為にストーリー(物語)を語る事で相手に深い理解と印象を与える手法です。

小説を読む時に感情移入をされる方も多いのではないでしょうか?
物語に引き込まれ、そのストーリーのリアリティや気持ちの移入度合いが深いほど、「良い話だった、良い本だった」と記憶に残るような経験をされている方も多いと思います。

ストーリーマーケティングはそんなストーリー(物語)が持つ説得力や、感情に与える良いインパクトを活かしたマーケティング手法です。

どうしてストーリーが重要なのか

捨選択しながら受け取る事が出来るようになりました。
そのため情報は人をひきつけやすく、記憶に残りやすいものである必要が出てきました。
そんな印象に残る情報として人々に伝えるためにストーリーテリングが用いられています。

スタンフォード大学のジェニファー・アーカー氏の研究では数字や時事を論理的に並べて伝えるよりも物語にして伝えた方が22倍も記憶に残りやすいという結果が出ていると論文で述べています。

人間味のある物語は聞き手からすると一種の「体験」であり、その体験は自分の事のように強く印象、記憶に残るのです。

参考:https://womensleadership.stanford.edu/stories

ストーリーマーケティングの例

例1:AmazonのCM

Amazonはストーリーテリングを用いたCMを多く公開しています。
「いちばんの特典」や「ライオン」のCMは印象に残っている方も多くいるのではないでしょうか?

安さ、便利さ、品揃え、などの消費行動に繋がりやすいメリットを一番に打ち出したい所ですが、AmazonのCMは「日常にAmazonを取り入れた幸せな風景」をストーリーにして語っています。

例2:日清食品『HUNGRY DAYS アオハルかよ。』

国民的なアニメの主人公を現代の高校生パロディで描いたCMで印象に残っている方も多いのではないでしょうか?ターゲットとなる高校生や大学生を巻き込みSNSでも話題を集め、食品類のCM好感度1位にも輝きました。

https://www.ryden.co.jp/works/hungry-days-aoharu/

「主人公たちの青春ストーリーに思わずキュンとする」共感とインパクトを与えた、ストーリーマーケティングの成功例の一つです。

例3:Red Bull『Red Bull 翼をさずける』

レッドブルといえば「翼をさずける」のフレーズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
レッドブルのCMはどれも「日常」「事象」「教訓」の3部構成で作られています。
最終的にレッドブルを飲んだ者(翼をさずかった者)に良い結果が残る、という結末のとてもわかりやすいストーリーです。

https://www.redbull.com/jp-ja/cartoons/banana

レッドブルはスポーツ選手やミュージシャンとスポンサーを組んできました。選手たちが努力し這い上がる「プロセス」であるストーリーを最大限にマーケティング活用しています。

ストーリーマーケティングと類似の手法

ストーリーマーケティングと似たマーケティング手法として、「コミュニティマーケティング」と「共感マーケティング」というものがあります。
これらが一体どういった手法なのか、説明していきます。

コミュニティマーケティング

オフライン・オンラインを問わず、コミュニティを通して製品・サービスをPRする手法のことです。

消費者はSNSの普及で自分の感性、興味関心と近い人間同士が集い、コミュニティを形成しやすくなりました。そして、現在ではマスマーケティングの有効性が低下し、消費者に商材に対する興味関心がなければ購買意欲をかきたてる事が難しくなりました。そこで商材に対して興味関心を持ってもらえるようにするためのマーケティング手法としてコミュニティマーケティングを活用する企業も多くいます。

ストーリーマーケティングと違い、発信が一方通行ではなく、消費者からのリアルなフィードバックがもらえることが特徴です。そのため、消費者の声をキャッチアップしやすく、刺さるマーケティング手法を考えていくことも出来る手法です。

共感マーケティング

共感マーケティングとは、消費者の共感を生む仕組みづくりをすることで、企業の売上向上を狙う手法です。
今話題のSGDsへの企業の取り組みや、PRでのSNSインフルエンサーの活用も共感マーケティングの一種と言えます。

消費者の購買行動がAIDMAモデルからAISASモデルに変遷したと言われる現代では、消費者の購買プロセスに「検索」、「共有」フェーズが発生します。
つまり購買プロセスに他者からの評価という基準があることで『共感を得ることは購入率を上げること』に繋がるのです。

売上拡大を考えている企業はユーザーの共感を得る方法を考え、実践していくことが大切になります。

▼関連記事:購買行動モデルとは?-消費者の行動理解は、成功するマーケティング戦略のカギ!

ストーリーマーケティングを成功させるためのポイント

消費者ニーズ

消費者の「潜在ニーズ」を理解し、その気持ちと離れてしまうことなく進めていく事が大切です。
表面的な意見だけではなく、消費者が本当に望んでいる未来を突き詰めるようにしてください。

合理的な訴えをしない

合理的な価格や単純なメリットは一瞬の注意を引く事はできますが、記憶には残りません。
しかしストーリーに置き換えて、感情移入をさせ自分ごと化することで記憶に残ります。

日常→事件→教訓で考える

「日常→事件→教訓」はストーリー作りの基本です。
わかりやすく短いシナリオを作ることによって限られた時間の中での共感を得ることができ、さらにマーケティング施策へ発展させることが出来ます。

さらに自分を投影出来たり、共感出来る登場人物がいることでそのストーリーへの没入感は深まります。伝えたい「教訓」をきっかけとなる「事件」が「日常」生活の中でどう起こったかを逆算しながらシナリオ作りをしてみてください。

失敗を語る

人間誰でも失敗したことがあるはずです。
そこを隠さずに正直に、誠実に語ることが信頼に繋がります。
天才が失敗せずに成功した話よりも、失敗を繰り返し成功した話の方が印象に残りやすいですよね。
失敗から学んだ教訓を伝えることで、強力なメッセージになります。

まとめ

ここまでストーリーマーケティングについて説明しました。
ストーリーマーケティングとは、売りたいものの値段や利点を紹介するのではなく、誕生するに至った経緯や、込めた想いに、物語を通して共感してもらう手法です。
信頼関係を築きやすく、商品に込めた「想い」が伝わりやすいマーケティングであり、顧客の心を動かし、ファンを作るという目的にはとても適している手法です。
ぜひ、ストーリーマーケティングを新たな施策として取り入れてみてください。

ストーリーマーケティングを行ってみたいけど「消費者のニーズ」を把握するのが難しい、どんなストーリーにしたら良いのか悩む、という方はぜひ、弊社にお問い合わせください。
弊社は顧客自身も気付いていない、ニーズや関心を分析して知ることで顧客との新しい関係性を発見するお手伝いをしています。
貴方の会社らしいストーリー、商品に適した顧客ニーズを発掘し、新たな施策立案の為にぜひお役立てください。

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