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上手い言い回しは不要!WEBライティングの基本と質の高い記事にするポイント

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WEBライティングとは、WEB上の記事において、ユーザーが得たい情報を読みやすく且つ検索エンジンに評価されるように構成して書く手法のことです。最も大事なユーザーに響く記事、読み進めてもらえる記事にするためには、ライティングの質を高める必要があります。
文章を書くことに苦手意識がある方でも、コツさえ押さえれば質の高い記事を作ることは十分可能です。
本記事では、WEBライティングで押さえておくべきポイントや作成手順を解説します。

WEBライティングとは

WEBライティングとは、WEB上のユーザーに向けて表示される文章を作成すること及び、そのための技術のことを指します。
ただ伝えたい文章を自由に書くのではなく、PCやスマートフォン、タブレットなど、デバイスの表示画面が異なっても、読みやすく調整する必要があります。

SEOライティングとは違う?

SEOライティングとは、Googleなどの検索エンジンの上位に表示させることを目的としたライティング技術です。
WEBライティングという大枠の中に、SEOライティングというテクニックがあると考えるとわかりやすいでしょう。SEOライティングを意識しすぎるあまり読みにくい文章になってしまうと、せっかく訪れたユーザーの離脱を招いてしまうため注意が必要です。

WEBライティングの基本構成

まず前提として、紙媒体と比較するとWEBメディアで記事を読むユーザーはじっくり時間をかけて熟読してくれることは少なく、途中で離脱する可能性が高いということです。
「知りたい情報だけすぐ読みたい」「ざっと流し読みして要点だけ知りたい」という人が多いのです。
そのため、シンプルで分かりやすい文章表現を使い、結論から書く必要があります。

慣れないうちは「SDS法」と「PREP法」という基本構成を利用することがおすすめです。

SDS法

SDS法とは、下記の頭文字をとった文章構成のことです。
非常にシンプルな構成ですが、結論を先に述べることで読み手に全体をイメージさせることができます。そして詳細を伝えた後にもう一度要点をくり返すことで、読み手は頭の中を整理することができ、記憶に残りやすくなります。

S:Summary(要点)
D:Details(詳細)
S:Summary(要点)

要点(結論)を短時間で伝えるのに適した手法なので、ニュースやブログなど、事実を端的に伝えたい場面でよく使われます。

PREP法

PREP法とは、以下の頭文字をとった文章構成のことです。
最初に要点を伝えた上で、次にその理由を説明します。続いて具体例を上げることで理由に納得感をもってもらい、最後にまた要点を伝える構成です。記憶に残りやすい上に、説得力が増します。

P:Point(要点)
R:Reason(理由)
E:Example(具体例)
P:Point(要点)

短時間で要点(結論)を伝えることができることに加え、説明や例を提示しているため、理解が深まりやすく、WEBライティングによく使われる手法です。

この2つの構成は、WEBライティングだけではなく、プレゼンテーション資料など多くのビジネスシーンで使える構成なので、ぜひ覚えておきましょう。

WEBライティングのポイント

シンプルでわかりやすい言葉や表現を使う

WEBライティングにおいては、上手い言い回しや回りくどい比喩表現は必要ありません。
シンプルで誰もがわかりやすい言葉を使いましょう。

また、文章表現に不自然な点がないかも重要です。
以下のチェックポイントを直すだけでも、理解しやすい文章に生まれ変わります。

  • 主語と述語のねじれを起こしていないか
  • 句読点の位置、量は適切か
  • 無駄な接続詞がないか
  • 「てにをは」は適切か
  • 口語表現(「ちゃんと」「すごく」等)は使っていないか
  • 「~です」が続くなど、同じ文末表現を繰り返していないか
  • 「ら」抜き、「い」抜き言葉を使っていないか
     ×来れる  〇来られる 
     ×行ってる 〇行っている

1文は40字以内

一つの文章はなるべく短く、端的に述べるようにしましょう。
長い文章は、ユーザーにストレスを感じさせ、理解度を低下させてしまうためです。

例)
私は記事作成が苦手なので、とにかくいつも時間がかかっており、先輩社員に相談したところ、PREP法という手法があることを知り、実践したら格段に読みやすい記事を作れるようになりました。

私は記事作成が苦手で、いつも時間がかかっていました。
そんな時、先輩社員からPREP法という手法を教えてもらい、即実践。
格段に読みやすい記事を作れるようになったのです。

元の文章は89文字あり、色々な要素が詰め込まれているので何を言っているのか頭に入ってきません。
文章を3つに分け簡潔にするだけで、読み手は内容を理解しやすくなります。

適度に改行・段落を入れる

改行は文章を区切って行を変えること。段落は文章を内容などから区切り、まとめたものです。
改行や段落がないと、メリハリがなく読みづらい印象になってしまいます。
最近では、多くのユーザーがスマートフォンの小さい画面で記事を閲覧しているため、さらに文字が多い印象になりがちなことも意識しておくべきでしょう。

要点を伝えるために視覚的な工夫をする

重要な部分や特に伝えたい箇所は、視覚的な工夫をすることで目にとまりやすくなります。
例えば、文章だけで書くと長くなってしまう内容でも、箇条書きや表を使えば、すっきり読みやすくすることが可能です。
また、画像を差し込んだり、文字装飾で変化をつけることで、ユーザーを飽きさせることなく読み進ませることができます。

その他の注意点

トンマナ・レギュレーションを守る

トンマナとは「トーン&マナー」の略で、レギュレーションと合わせて、サイトやコンテンツ全体をよりよく見せるために定めるルールや規定のことです。
予め定めておくことで、複数のライターが記事を執筆しても、記事のテイストやサイトのカラーを統一させることができます。

掲載メディアの目的を把握する

ひとくくりにWEBライティングといっても、掲載するメディアによって求められる書き方は違ってきます。
ニュースサイトであれば、正確な内容をより早く書き上げる必要がありますし、SNSであれば、タイトルはより目を引くキャッチーさが求められるでしょう。

コピーコンテンツはご法度

記事作成の際、情報収集のために他のWEBサイトの記事を読むこともあるでしょう。
ですが、見つけたコンテンツ内容をそのままコピーして使うことは、権利侵害にあたりますので、絶対に避けましょう。Googleからも順位を下げるなどペナルティを受けやすくなります。
元のWEBサイト運営者に見つからなければ大丈夫とは思わず、オリジナルコンテンツを作成しましょう。

成果につながる!質の高い記事にするための手順

ライティングに苦手意識をもっている方の中には、記事をいきなり書き始めている方はいないでしょうか。
WEBライティングの質を高めるためには、書く前の準備が何より大切です。
勢いのままに書き始めてしまうと、作成や修正に時間がかかってしまったり、全体の流れや伝えたいことがブレてしまう可能性が高くなります。
以下の手順に沿ってしっかり準備をしてから書き始めるだけで、筆が進みやすくなるはずです。

ペルソナを設定する

これから書く記事を読む人のペルソナを設定しましょう。
年齢や性別、職業、趣味趣向、興味関心など詳細に設定することで、ターゲットが明確になり、訴求方法も明確になります。読み手が求めている情報はどんなものか、ペルソナ視点で考えてみましょう。

≫関連:マーケティングの最重要プロセス「ペルソナ」!用語解説から設定ポイントまで伝授

リサーチする

記事のテーマに関する情報をインプットする時間を作りましょう。
ユーザーに価値のある情報を発信するためには、文章の読みやすさといったテクニカル面も大切ですが、事前のインプット量が非常に重要です。
インプットの時間が足りているかどうかは、今の自分がもっている知識だけで2000文字程度の記事が書けるかどうかで判断します。

SEO記事の場合は、上位表示したいSEOキーワードを検索し、上位サイトのタイトルやコンテンツ内容から傾向を調べます。各サイトに共通するテーマや文言などがあれば、メモしておくとよいでしょう。具体的には共起語(あるキーワードと一緒に使われることの多いワード)を調査するツールなどを使うことで、Googleが評価しているコンテンツ内容の方向性を知ることが重要です。

構成を決める

充分なリサーチが完了したら、記事の構成を考えていきましょう。
大まかで構わないので、タイトル、概要、目次を書き出します。

この段階では、タイトルはまだ仮で構いません。記事におけるタイトルは重要な要素であるため、何度もブラッシュアップしていくからです。
概要では、「どんな人に」「何を」「どのように書く」か決めていきます。
最初に設定したペルソナが求めている情報はどんなものか、そのペルソナにはどういったコンテンツで伝えた方が良いのか考えましょう。
そして、目次を決めれば、あとはその目次に沿って内容を書いていくだけで良いので、簡単にまとまりのある記事が書けます。

SEO記事の場合は、目次の見出しに前項で調べたキーワードを織り交ぜていきましょう。読み手であるペルソナにとって興味を惹かれるキーワードやコンテンツを入れることができれば、検索エンジンからも評価されやすくなります。

一気に執筆

構成を作成したら、可能であれば一気に執筆してしまうのが理想です。
まずはざっと書き上げてから細部を直していく意識でいた方が、すらすらと書けて時間短縮になることがあります。構成に沿って書いていくため、必ずしも目次の上から順ではなく、自分が書きやすいところからで問題ありません。

時間をおいて確認

できあがったら、見直すのは翌日など少し時間を置いてからにしましょう。
タイトルは適切か、誤字脱字、文章表現におかしい点はないか、読み手のペルソナが求めている内容になっているかを確認し、より良い文章にブラッシュアップしていきます。
不自然な点を見つけやすい方法として、声に出して読んでみるのもおすすめです。ここで第三者に読んでもらうのも有益な手段でしょう。

まとめ

WEBライティングは自分の思うがままに文章を綴ればよいわけではなく、読み手のことを考えて書かなくてはいけない、非常に奥深い世界です。
記事の読みやすさはもちろんのこと、掲載メディアを訪れる人の特性やニーズに合った内容にすることも重要なポイントです。
基本を理解して文章の質を上げ、ぜひ成果につながる記事作成を目指してみてください。

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