マーケティングを行っていく上で欠かせないのが「データ活用」。
このデータ活用を効率よく行えているかどうかで、施策の進捗も精度も大きく変わってきます。しかし、社内にある膨大なデータを管理・分析して活用するのは手動だけでは限界があります。
そこで注目されているのが「BIツール」です。
多くの企業で導入されている「BIツール」の概要や活用方法について詳しく解説します。
BIツールとは
BIとは、ビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)の略で、企業やグループ内で蓄積されたデータを集約・分析・可視化することで、ビジネスでの意思決定を効率よく行うためのツールです。
日々業務を行う中でデータや情報は蓄積されていくものですが、その粒度は様々となり、現場が把握していても意思決定者まで到達していない重要な情報も多く存在します。
こうした情報の管理をきちんと行い、蓄積されたデータや情報を有効的に活用できるようにするのがBIツールです。
BIとMAの違い
MAとは、マーケティングオートメーション(Marketing Automation)の略で、マーケティング活動を自動化するツールのことです。見込み顧客獲得から顧客の育成(=ナーチャリング)、さらにその分類(=スコアリング)を行い、顧客の興味関心に合わせた「One to Oneマーケティング」の実施をサポートをします。
MAがマーケティングにおけるオペレーション部分をサポートするものに対し、BIはマーケティング文脈以外のあらゆるデータを集約して分析を可能にしています。
▶関連記事:【営業効率が向上】マーケティングオートメーション(MA)ツールのオススメ9選!
BIツールで得られるメリット
次にBIツールを導入することで得られるメリットについて詳しく解説していきます。
データ整理
企業の各部門やグループ内に散らばっているデータや情報を集約させることが可能です。ファイル管理だと情報を見つけ出す作業が発生しますが、BIを活用すれば知りたい情報を必要な時に閲覧できるため作業の効率化に繋がります。
データ分析
BIツールに集約された情報を元に分析を行い、マーケティングに必要なデータを蓄積することができます。過去のデータと比較して分析したり、ドリルダウンでデータをより細かく分析することが可能です。
課題の早期発見
BIを活用して分析を行うことで、今までの分析だけでは見えなかった課題の発見に繋がります。一連のプロセスも把握できるので、どこで起きている問題なのかをすぐに見つけ出し、問題が深刻化する前に発見・解決の一手を打つことが可能になります。
BIツールを検討する際のポイント
次にBIツールを導入を検討すべきか否かについての具体的な判断軸について解説します。
社内のデータ管理が散在で複数の部門が存在
まず前提として、マーケティングで活用される情報が社内に十分存在していることが、BIツールを導入すべきかの判断軸になります。BIは前述の通り、社内で散在してしまっている情報を管理・分析するツールなので、活用可能な情報がなければ導入する意味がありません。
また小規模の企業で導入するよりも、企業内に複数の部門が存在し、データ管理がそれぞれで行われている場合に導入を検討するのが良いでしょう。
データ分析の精度UPと効率化
マーケティング施策を進めていく上で、多くの情報や分析したデータというのは必要不可欠なものです。しかし精度の高い分析を行うには、時間もコストも掛かることが多く、中々人の手だけで効率よく回すのは難しいと言えるでしょう。
そのような場合はBIツールの導入がおすすめです。社内に蓄積された情報を元に細かく分析することができ、意思決定に必要な判断材料として活用することが可能になります。
マーケティングで活用できるBIツール
次にマーケティングで活用できるおすすめのBIツールについてご紹介します。
Tableau
Tableauは、世界中の企業で使われている知名度の高いBIツールの1つです。多くの機能を持ち合わせながらも、簡単な操作性であるため初めての方でもスムーズに作業しやすいのが特徴です。また、データの見やすさを考慮したビジュアルになっていたり、レポート作成も簡単に行えることで定評があります。
▶URL:https://www.tableau.com/ja-jp
Microsoft Power BI
Microsoft Power BIは、マイクロソフト社が提供するBIツールで、Exceが使用できれば操作は比較的簡単にできます。またMicrosoft 365と連携できたり、Excelやwordといった形式にエクスポートできる点も非常に便利です。
▶URL:https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/what-is-power-bi/
Looker Studio
Looker StudioはGoogleが提供するBIツールです。無料で利用可能なBIツールなので、初期投資をかけたくない方におすすめです。またGoogle広告やGoogleアナリティクスといったGoogleツールとの連携が可能で、自動でデータも取り込めるため既にそちらを使用している人にはおすすめのツールです。
▶URL:https://cloud.google.com/looker-studio?hl=ja
まとめ
今回は、BIツールの概要や活用方法等について解説しました。
マーケティングにおいても膨大なデータを保有しているものの、そこから施策等にうまく活用できていないケースも少なくありません。BIツールを上手に使い、精度の高い分析結果を基に進めれば、費用対効果を最大限高めることに繋がります。
ただBIツールや一般的なMAツールだけでは、マーケティングにおいて大切な自社サイト「外」の潜在層データを収集・分析が難しいケースがあります。
ソーウェルバーでは、人工知能を活用して自社サイトの「外」の潜在層データを分析可能にしたツールをご用意しております。現状の施策が正しいのか・どんな施策を打ち出していけば良いのか等のお悩みがある方は「デジタルマーケティング施策診断サービス」をご利用ください。